与謝野晶子ミームの流れとfediverseへの流入について


このページは独自研究の可能性があります。このページは中立的で釣り合いのとれた観点を持っていない可能性があります。


はじめに

2023年2月頃よりmisskey.ioに新規登録者が殺到しています。
同時に2月頃よりカスタム絵文字:yosano_akiko_is_always_watching_you:を利用したノートやリアクションが増加しており、与謝野晶子ブームと呼ぶにふさわしい状況となっています。

ここでは、私が調べた限りのインターネットミームとしての「与謝野晶子」の動向と、その考察をメモとして書いておくことにします。

せっかくなので、与謝野晶子ミームについて調べてみました!

諸注意として、できる限り正確性を担保する記述を心がけますが、先行研究の少なさもあり、抜けや間違いなどがある可能性を十分頭に入れて読んでいただきたいです。

年表

抜けがある可能性が十分にあります!

メモ

当初、misskey.ioにカスタム絵文字「yosano_akiko_is_always_watching_you」が追加された日付が分からなかったため、misskey.ioにカスタム絵文字が追加されたら通知するという「絵文字bot🤖(2代目)」の履歴を参照していた。

絵文字botにはyosano_akiko_is_always_watching_youの履歴が残っていなかったため、絵文字bot2代目が開始した2021年10月5日以前に追加されたと考えて、aqzの紹介ノートがmisskey.ioへyosano_akiko_is_always_watching_youを追加した直接の原因なのではないかと考察した。

川音リオのノートによれば、実際には2023年02月13日にカスタム絵文字の申請が出されたとのことで、aqzの紹介ノートは直接的な原因ではないことが判明した。

絵文字botによると、2023年02月11日にはカスタム絵文字:yosano_akiko:が追加されている。絵文字の追加からブームのはじまりを判断することが妥当かはおいておくとしても、2023年02月11日~2023年02月13日前後がmisskey.ioの与謝野晶子ブームにおける契機のひとつであるといえるだろう。


与謝野晶子ブームがふたば発祥であるという言説については、おおむね正しいと言えるが、ふたばのみで与謝野晶子ブームが成立したかというとそうではないと言えるだろう。特に、2020年12月27日の「与謝野晶子はなぜ力道山を殺さなかったのか」を紹介するツイートが重要なマイルストーンであると考えられる。
実際、ActivityPub上で登録したアカウントの投稿を記録し検索することができるサービス「notestock」を参照したところ、与謝野晶子をネタ的にあつかった投稿が2022年12月27日以前には一切なかったのに対し、以後には無数に存在したことが確認できる。

「与謝野晶子はなぜ力道山を殺さなかったのか」以前の与謝野晶子ミームの流れについてはよく分からない部分がおおい。
bokete.jpのボケがtwitterや個人のブログ、まとめサイトへ無断転載され拡散したことが与謝野晶子ミームにおける節目であったとは言えるだろう。与謝野晶子ミームに限らず、ふたばは、コラージュを中心として文化的な発信地として重要な場所であることは間違いない。一方でミームとは、拡散しなければ成立しない。拡散し、人の手(あるいは脳)を渡って進化しつづけることは、ミームとして成立する条件である。

義務教育で歴史を教わる以上、与謝野晶子自体は有名な存在であると言える。与謝野晶子をネタ的に消費する文化自体は、教科書の偉人の顔への落書きが話題となるようなサブカルチャーの延長だと考えられる。
とくに歴史や国語の教科書に載っているような偉人は、皆が知っており、教科書的なある種の「まじめさ」を纏っているという前提から、コラージュや落書きのモチーフとして古典的とさえといえる。
宝島系のサブカル雑誌、とくに雑誌『VOW』の「バカ画像」、「バカ画像」を源流としたpya!や2ch、画像掲示板での投稿と、それらを編集した雑誌やムック本、偉人をモチーフとしたゼロ年代のflashは、与謝野晶子ミームを面白がるセンスを育んだ文化的源流といえる。

最後に

与謝野晶子カスタム絵文字がmisskey.ioに申請された日付についての川音リオさんのノートを教えていただいた、misskey.ioの開墾かき氷クラブさんに感謝します。
pon.icuで投稿したyosano_akiko_is_always_watching_youについての考察は、憶測が多いこと、yosano_akiko_is_always_watching_youが追加された日付が判明したことで仮説が反証されたこと、その一方でrenoteされつづけていたことから削除しました。

与謝野晶子ミームとか、レターパックとか、正直そんなに面白くない。それだけはみなさんに伝えたかった。


いかがでしたか?今後も与謝野晶子先生の動向に目が離せませんね!


  • 2023年03月06日初版公開