近況

一ヶ月に3回も雑記を書くのは2024年07月ぶりでは? いいね~。

......と思っていたのだが、書いてる途中で飽きてしまって、寝たら日付が変わってしまった。09月30日に更新するはずが、10月に入ってしまった。まあしょうがないか。

みんなは元気? わたしはまあそれなりに元気です。

雑記のシステムがちょっと変わったの、みんな気づいた?

2025年分だけなんだけど、雑記の月別ページ(たとえば2025年10月のページ)のシステムをすこし変更した。これまではその月のエントリ全文を読み込んで本文を表示させていたが、一部だけを読み込むようにして冒頭の一部のみを表示させるようにした。あと、日別エントリに誘導するようにした。

この修正を行ってから思ったんだけど、年別と月別ページのプレビュー表示をもう少し改善したい。

年別と月別ページのプレビューで最初の一部分しか表示されないと、その日のエントリが何を書いてあるのかわからない。これまでこの点を何も考えずに雑記を書いてきたから、プレビューで目次を生成できるほど構造化したものを書いてない。

だったら、プレビューで必ず最初の段落を表示するように修正して、雑記を書くときに、最初の段落にその雑記の概要を書くようにしたらいいんじゃないかと思って。

修正はこれからだから、飽きて何もしないかもしれないんだけどね。

さて、話を戻すとして、今回は、まとめの表はなしでいいかなとか思ってる。めんどうくさいし。

実はフォントについて書きたいんだよね。このサイトのフォントと、あるタイプのフォントの歴史について。

別に大した話ではないんだけども。



サイトの更新したこと

実は地味にちょこちょこサイトを修正している。

ヘッダーコメントの追加と、最終更新日の挙動の修正

このサイトはもともと、indexページにサイトの更新日を表示させていた。実は、09月15日に「planet yuinoid」ページの修正をしてから、それが機能しなくなっていた。

なぜかというと、planet yuinoidの修正として自動であるページが更新されるようにしたからだ。

順を追って説明すると、まず、planet yuinoidのデータソースにlast.fmを追加して、音楽視聴履歴を見られるようにした。

planet yuinoidのデータソースのうち、これまであったmisskeyやmastodonのデータソースはAPIを利用していて、RSSは直接参照している。last.fmもAPIを利用しているのだが、調べてみると、実は従来のシステムとは統合しづらいものだった。

そのためlast.fmについては、自動でjsonファイルをneocitiesにアップロードするようにした。github actionsでlast.fmのAPIを参照し、その分をjsonファイルにしてneocitiesにアップロードする仕組みになっている。

neocitiesの更新日は自動更新した日付も含まれてしまう。自動更新は1時間に一回行われるため、従来のシステムでは毎日1時間毎に更新していることになる。

実は、これに気づいたのは、ヘッダーコメントを追加しようとしたからだった。

これまで各ページのフッターはいくつかのナビゲーション用リンクがあるだけだった。このサイトの各コーナーへのリンク、「トップへ移動」ボタン、そしてSNSのリンクを掲示しているのみだった。

フッターに細かな機能を追加したいと思ったのは、planetページの元ネタの一つであるplanet masakaをみていてかっこいいなーと思ったからだった。実は、今のフッターコメントの「by (著者名)」という形式は、元ネタであるplanet masakaを意識している。

そういえばどう対応したのか書いてなかった。

端的に言えば、09月04日に追加した、更新履歴をRSS化するシステムを利用することにした。スクリプトを使って、その都度手動でRSSを更新する仕組みだ。この半自動で生成されるRSS2.0にはlastBuildDateという要素がある。これはRSSを生成した時刻が記録される。

つまり、この半自動で生成しているRSSのファイルをjavascriptで参照すればいいんじゃないか。もとはneocitiesのAPIを利用していたけど、これだとAPIを使う必要がない。

という感じで、現在はうまく最終更新日が表示されているはずだ。

まるで全部自分で修正したように偉そうに書いているが、ほとんどすべてはclaude 4 sonnetが修正している。LLMなしには何もできないんだよね。

ロゴボタンの挙動&雑記のシステムの修正

ほかにも色々修正したんだが、一番わかりやすいのは、ロゴボタン(ページ右下の←これ)の挙動だろう。

これまでこのロゴはリンクとして設定してたんだけど、クリックしてもどうにもならなかった。

これを、ページ上部に戻るボタンに変更した。押してみてください。

あとは上でも書いた通り、雑記のシステムの修正。月別ページの挙動を修正したりとか。

リンクページの更新

そんで最後は、リンクページを更新。

dekamofuchanさんのサイトがこのサイトのバナーを掲示しているのに気づいたのが大きかった。気づくのが遅れた。

サイトの解析ページをみていてこのサイトを知り、この方を知った。すごいかっこいい感じの絵を描く方なのだが、実はこれまで知らなかった。それで、なんでワタクシメのこんなサイトをリンクしてくれてるの!?ってびっくりした。

経緯はリンクページに同じことを書いたんだけども、光栄なことだと思う。過剰な謙遜というか卑下はするものではないけど、素朴な感情として、どういうこと!?と思ったのは事実。許してください。

リンクページにはもう少し修正と追記がされている。まずは相互リンクに「陸橋」の追加。これまでは「お気に入り」セクションにあったんだけど、リンクを追加してくださって、晴れて相互リンクになったので。

そんで、お気に入りセクションにmisskeyで相互フォローしてる人関係のサイトを追加。実はお気に入りセクションには相互リンク化を目論んで、下心ありでリンクを追加することもあるんだけど、今回は下心なし。

SNSで相互フォローなのに掲載されてないなーっていう人もいるとは思うが、このセレクトに他意はないです。こっち側に掲載する勇気がないか、機会を伺っているが、単に忘れているか(失礼だけど)ということも多いので(つまり深く考えてない)、リンクを掲載して欲しい人がいたらリプライをください。

リンクの説明書きを書くのが楽しいから、リンク先が個人サイトかどうかとか関係なく追加していくことにした。そういう感じです。

既存のリンクの説明書きをちょっと追記したりもしてます。ずっと同じってものつまらない気がするし、相互リンクの最初の方の人の分を追記しました。この様子だとリンクページの説明書きがどんどん長くなっていく可能性がある。

更新・修正したことについてはこんな感じかな。



このサイトのフォントと、あるタイプのフォントの歴史について


フォントを変更して考えたこと 導入

これまで書いたとおり、サイトの修正を色々と行っていて、その一環として、サイトのフォントを変更する実験をやってみた。

このサイトは、2020年頃から「saitamaar」というフォントを使用している。当時、フォーマルかつ可読性があり、それでいてビットマップ感があるフォントを探していて見つけたのがきっかけだった。

2020年から5年経って、他の新しめの個人サイトをみていると、ピクセル風のフォントを使っているサイトをよく見かける。

今では「個人サイト」を作成すること自体がアナクロな行為で、実際の経験があるかないかに関わらず、ある種のノスタルジックな感覚を持って作成することが多いからだろう。サブカルチャーとしての個人サイト。

このサイトもその流れに乗っている。だからこそピクセル風のフォントを使っているのだし、その点では他のサイトと何も変わらない。ただ、ピクセル風のベクターフォントを使っているサイトのフォントを色々と見ていると、このサイトが使っているフォントとは系統が違うような感じがする。ひいては、このサイトと他のサイトとの「思想の違い」を隠喩的に表しているような気がしてきた。

話が大きくなってしまったが、すこし細かい話をさせてほしい。

ピクセル風フォントを変更して

これまで書いた通り、きっかけはフォントを変更したいと思って、いろいろなピクセル風フォントを試してみたことだった。

windowsでみるとそこまでの違和感はない。saitamaarでも他のピクセル風フォントでもそうだ。しかし、iphoneで見ると違和感がある。

端的にいえば、これは歴史的にappleがデザインを洗練させてきたからだろう。

この点は、他のメーカーやOSとApple製品の相違点として認知されている。appleのデザイン性はある種のブランドを持っていて、appleを好む人のなかにはこうしたデザインの洗練さを好んでいる人も多いのではないか。

わたしは子供の頃からwindowsに慣れ親しんできた。一方で、windowsやmicrosoftに特段の愛着があるわけではない。現在使用しているスマホはiphoneだし、ipadでイラストを描いている。

このサイトのレスポンシブ対応のために、普段使っているiphoneでこのサイトを見ると、フォントの「洗練されていなさ」が際立つ気がした。なんとなく野暮ったさがあって、スマートフォンらしくない。フォントを変えたいと思ったのは、これが理由だった。

最近のピクセル風フォント DotGothic16
DotGothic16 example image 画像引用:fontworks-fonts/DotGothic16/image_Dotgothic16.png | github

現在、日本語に対応した本文にも使えるピクセル風フォントというと、選択肢は限られる。

最初に挙げたいのは、fontworksが制作した「DotGothic16」だ。DotGothic16は、2021年01月15日にgoogle fontsに提供されたfontworksの8書体のうちの一つだ。「携帯の画面やパソコン画面の雰囲気を、そのまま印刷物などで表現したい」という要望があったというのが最初の開発のきっかけらしい。

ちなみに、fontworksのgithubを見ると、「DotGothic16」のファーストコミットは2020年12月15日だった。比較的新しい書体といえるだろう。

一文字あたり16*16のビットマップを元にしているというが、他のビットマップと比べてみると、これは解像度が高い。だからこそ可読性が高いともいえるが、これ以上大きくなるとピクセル感が薄れてしまうだろう。製作目的を考えると、このサイズがピクセル感を保ちつつ可読性もある、ちょうどいいサイズなのかもしれない。

このサイトと相互リンクのmisononoaさんのサイト「misononoa.cc」が使用しているフォントが「DotGothic16」だった。

最近のピクセル風フォント x0y0pxFreeFont

marumonica_02 example image 画像引用:マルモニカ | 商用可能な有料・フリーフォントの検索サイト | SANKOU! font

ほかの選択肢としては、患者長ひっくさんのピクセルフリーフォントブランド「x0y0pxFreeFont」のものが挙げられるだろう。

レトロゲーム風のフォントが多いが、個人サイトの本文として使用することを考えると、汎用性が高そうな「マルモニカ」、「マルミーニャ」、「マルミーニャM」あたりが選ばれることが多いのではないか。

「マルモニカ」のリリース日が2021年05月13日で、12*16のビットマップが元になっていると思われる。「丸ゴシック長体ピクセルフォント」と説明されている通り、縦長なピクセル風丸ゴシック体が特徴だ。

2023年07月14日リリースの「マルミーニャ」は12*12のビットマップが元になっている。詳細な説明は見当たらなかったが、2024年01月19日リリースの「マルミーニャM」は、「マルミーニャ」をもとにひらがなとカタカナを丸文字にした派生フォントだろう。

「マルモニカ」を本文に利用したサイトとしては、汲さんのサイト「河川敷」が挙げられる。どこで利用しているのかはわからなかったが、Linksコーナーには門真なむさん制作の「12×8ドット日本語フォント「k12x8」」へのリンクもあった。

最近のピクセル風フォント その他

ピクセル風の日本語フリーフォントをまとめた記事として、「ピクセルフォント・ビットマップ・電卓数字の日本語フリーフォント 総まとめ」という記事がある。

さまざまなフォントが紹介されているのだが、見てみると、それぞれのフォントでイメージされているものが異なる。

どれもノスタルジーを演出するものとして作成されており、特にレトロゲームをイメージしたものが多い。

他には、携帯電話の画面をイメージしたと思われるもの(「じゃっきーふぉんと」)、実際のレトロPCのフォントをリファインしたもの(「KHドットフォントシリーズ」)、さらには地方野球場の電光掲示板の雰囲気を意識したものもある(「地方野球場フォント」)。

記事中、門真なむさん制作のフォントも複数紹介されており、2002年06月03日から公開されている、歴史ある「美咲フォント」も紹介されている。このサイトと相互リンクのパラキヤさんのサイト「どこぞのドット打ちのWeb」は、現在タイトルとコーナーのリンクのみが、かつては本文も「美咲フォント」を使用していた。

misaki_mincho example image 画像引用:美咲フォント 明朝 | 漢字フリーフォントギャラリー ~無料の漢字フォントまとめました~

改めて、saitamaarとは

ここまでは、現在よく紹介されていて、よく使用されているピクセル風の日本語フリーフォントを紹介した。

しかし、saitamaarは、上記のcoliss.comの日本語フリーフォントまとめ記事でも紹介されていない。

その理由はわからない。が、このことについて、どうしても「文化の違い」のようなものが関係している気がしてくる。

実は最近まで、saitamaarの開発経緯について詳しくは知らなかった。ライセンス自体に問題はないだろうとはもちろん知っていたが、開発経緯について改めて調べると、意外と歴史があり、ある種の文化的な産物であるとわかってきた。このフォントの開発経緯を調べたことが、このセクションを書こうと思ったきっかけだ。

フォント名から予測が付く人もいただろうが、このフォントは、アスキーアートを正しく表示するために制作されたフォントだったのだ。

saitamaarの背景 その1 AAとモバイル端末の普及

アスキーアート(AA)とは、Asciiコードで表現されたアートのことだ。現在では普通、文字記号で構成されたグラフィックを指すことが多い。

AAは、日本においては匿名掲示板文化と密接に関わってきた。古くはパソコン通信でもAAが活躍していたというが、AAが発展したのは2ちゃんねる以降だろう。

AAの歴史についてここで深くは書かないが、saitamaarは匿名掲示板文化と深く関わっている。

saitamaarの初出は、作者であるkeageの2012年12月27日のブログ記事「ブックマークレットで iOS,Android 端末でも綺麗なアスキーアート(AA)を表示しよう!」と思われる。

keage's blog entry screenshot image スクリーンショット:keageLog: ブックマークレットで iOS,Android 端末でも綺麗なアスキーアート(AA)を表示しよう!
この記事では、モバイル端末でのAA表示のためのブックマークレットを紹介している。当時、モバイル端末でAAを表示させるために、webフォントの需要があったためだ。

2ちゃんねる上で作成されたAAは、「MS P ゴシック」の12pt(16px)で正しく表示されるようになっていた。これは、2ちゃんねるがwebブラウザで閲覧されていた当時、大半のwindows用ブラウザでデフォルトに設定されていたため、アスキーアート用フォントのデファクトスタンダードとなっていったからだという。

2ちゃんねるの専用ブラウザ自体は20世紀には存在している(2000年11月には「ギコナビ」が公開され、その後派生が多数生まれる「Jane」は2001年12月に公開されている)が、windowsブラウザのデフォルトフォントがデファクトスタンダードとなったという話は確かにありえそうだ。

モバイル端末のブラウザはというと、デフォルトのフォントは「MS P ゴシック」ではない。さらに、モバイル端末の場合ブラウザのデフォルトフォントを変更することは容易ではなかった。androidの場合はrootを、iphoneの場合はjailbreakしなければフォントの変更をすることができなかったのだ。

AAを正しく表示させるためだけにこうしたことを行うのはハードルが高い。そこで求められたのが、webフォントだった。

webフォントとは、webサーバー上に置かれたフォントファイルをスタイルシートで参照して、ブラウザが読み込み文字を表示するシステム、およびそうして公開されたフォントのことだ。

日本語圏では2010年代前半にwebフォントが少しずつ普及していったという。webフォントは通常、サイト制作者がスタイルを指定して使用する。しかし、ブックマークレットを使用することで、手軽に閲覧者がフォントを変更することができた。

このため、モバイル端末でAAを正確に表示させたい需要に応えるには、専用のブックマークレットとAA表示に最適化したwebフォントの配信がセットで発表される必要があった。

saitamaarの背景 その2

初出の記事を見るとわかるが、saitamaarフォント自体の説明はあまりない。要約すれば、このブログ(keageの個人ブログ)の開設以前に「Kuma_Lite」フォントを利用したブックマークレットを公開しており、今回フォントを一から作り直した、とある。作り直した理由は表示のクオリティに不満があったからで、そのためフォントのファイルサイズはKuma_Liteから増えているが、問題ないレベルだろう、とのことだった。

Kuma_Liteブックマークレットは個人ブログなどで公開していたわけではなかったらしい。webフォントとブックマークレットの使用について、経緯をまとめよう。

saitamaarの背景 その3 textar fontと2ちゃんねるAA文化

そもそも、AAの表示にブックマークレットを利用するという手法はどこで生まれたのか。ことは、したらば掲示板の「やる夫系雑談・避難・投下板(やる夫板)」で「てくすた ◆GQeLFESKuc」(当初は匿名)が2010年10月22日に立てた、「Textar DB」というAAのデータベースサイトの告知スレが発端だった。

jbbs thread screenshot image スクリーンショット:Wayback Machine : AAのデータベース的なサイトつくってみた - やる夫系雑談・避難・投下板(やる夫板)
このスレ「AAのデータベース的なサイトつくってみた」は、Textar DBの告知が目的で立てられ、>>1でのサイト開始告知以降は、スレ住人とサイト管理者であるてくすたがサービスについてやり取りを行う場だった。

Textar DBはAA録閉鎖騒動をきっかけに作りはじめたという。AAを誰でも投稿することができるサービスで、AAがタグ分けされているためにタグ検索やカテゴリ検索などさまざまな検索を行うことができた。また、やる夫スレの作り手を意識して、AAをボタン一つでクリップボードにコピーできるようになっていた。

このスレでは当初からモバイル端末でのAAの表示について議論があった。AAのサムネイルが生成されるため、モバイル端末からサムネイルをみることも、AA自体をコピペすることもできる。一方で、フォントの関係上AA自体は崩れてしまう、という意見が確認できる。こうした中で、10月31日の>>48でてくすたがwebフォント配信の対応の可能性について示唆するレスを行っている。

モバイル端末上でwebフォント利用しAA表示をテストするページが告知されたのが、2010年11月03日の>>61だった。正式版の告知は、年が明けた2011年01月10日に行われることになる。

>>88-134で、てくすたがwebフォントの利用方法をやる夫スレ形式で解説するレスを行った。このなかで、正式版のwebフォント配信サービスを発表したのだ。そして、このときにはまだブックマークレットを利用した手法は公開されていなかった。

このやる夫スレ形式の解説は、fc2の「Textar Font Sample Blog」に01月10日当日に転載された。てくすたが作成したと思われるこのブログは、webフォント表示の実験のために作成されていた。

AAを正常に表示するためにブックマークレットでwebフォントを利用する手法は、この解説転載記事のコメント欄で、翌11日にユーザー名keageが投稿したことで生まれた。

textar's fc2 blog screenshot image スクリーンショット:Textar Font Sample Blog やる夫はスマートフォンでもAAを見たいようです

saitamaarの背景 その4 やる夫スレコミュニティ

この手法が広まる過程は少し複雑だ。

てくすたの解説は、やる夫系まとめブログ「やる夫之書」に01月11日に転載された。この記事をみた「タナボタは寝て待て」はサンブルブログのコメント欄でブックマークレットについてのコメントがあるということを発見し、12日にブログで紹介する。「タナボタは寝て待て」記事のトラックバックでこのことを知った「やる夫之書」は当初の記事を追記する形でブックマークレットを紹介し、記事が話題になったことでブックマークレット手法も広まった、という流れのようだ。

textar fontで配信していたwebフォントは既存のフォントを配信していたわけではなく、新たに作成した「textar font」を配信していたようだ。フォントデータはIPAフォントライセンスv1.0でGoogle Codeで公開されていた。Textar DBは2019年頃閉鎖しており詳細は現在は不明だが、フォントデータのv0.1は2010年10月21日にアップロードされており、Textar DBが告知される1日前だった。

keageがKuma_Liteを発表したのは、twitterアカウント上でのことだ。2011年05月03日に行ったツイートに、dropboxへの短縮リンクを載せる形で発表している。ツイートを見ると、「『やる夫之書』(URL省略)にあるブックマークレットを再改造して」という文言があり、「やる夫之書」の影響力が大きかったことが理解できる。また、「Textarから漢字フォントを抜いて9割ほど軽量化した」とあり、Textar Fontを改変したフォントファイル「Kuma_Lite」フォントを作成して、webフォント配信していることがわかる。

やる夫之書側は、元記事をさらに追記する形で、このKuma_Liteを紹介した。こうして、最初のsaitamaar初出記事に戻る。saitamaarは、こうした2ちゃんねるAA文化の、やる夫スレコミュニティのなかで育まれてきたものだったのだ。

saitamaarの背景 その5 ライセンスについてのメモ

どこにも明記されてはいないが、IPAフォントライセンスv1.0は継承されるため、IPAフォントライセンスv1.0のtextar fontを改変したKuma_Liteも同様にIPAフォントライセンスv1.0ということになる。

saitamaarはkeageによる新しいフォントと考えられるため、IPAフォントライセンスv1.0は継承されない。実は、saitamaarのライセンスは長らく明示されておらず、MITライセンスだという説も流布していた。これは、keageが配布したsaitamar.jsスクリプトのライセンス表記によると思われる。saitamaar.js自体はMITライセンスで公開されており(kegae本人が2014年09月12日に明示)、ここから生まれた誤解の可能性が高い。長らくフォントそのもののライセンスは明示されていなかったが、ライセンスが「パブリックドメイン」だと明示されるのは、時が流れた2023年06月04日のことだった。

saitamaarの背景 その6 まとめ

話が複雑になってしまった。ここまでの話をまとめよう。

このサイト(100%health)は、saitamaarというフォントを利用している。このフォントの作者はkeageで、2012年12月末にブログで発表したのが初出だった。

これは、webフォントとブックマークレットでAAを正しく表示するためのものだった。AA用にwebフォントを配信するのはTextar DBというウェブサービスがはじめたが、当初はブックマークレットを利用はしていなかった。

ブックマークレットを利用した手法は、Textar DBのwebフォント配信に影響を受けたkeageが発案した。Textar DBのwebフォントとkeageが発案したブックマークレットは、やる夫まとめスレ「やる夫之書」でまとめられたことで広まった。

Textar DBはwebフォントとして配信したTextar Fontを新しく作成しており、このTextar Fontを改変する形でkeageがKuma_Liteフォントを作成した。

saitamaarはKuma_Liteから直接派生したわけではなく新しく作成されたものだが、フォントの作成目的としてはKuma_Liteから続くAAを正しく表示しようとするもので、いわば2ちゃんねるのAA文化とやる夫スレコミュニティのなかで育まれたものだった。

さらにいえば、モバイル端末(つまりはスマートフォン)の普及によりAAを表示する需要が生まれたこと、webフォントという新しい技術が広まるなかで手軽にそれが実現可能となったこと、それを受けて、やる夫スレコミュニティ上で活発なやり取りが行われたことが、このフォントが生まれる条件となった。

ここまでは、Textar FontからsaitamaarまでのAA表示用フォントの流れを見てきた。背景にあったのはモバイル端末とwebフォントの普及であり、これはフォントの歴史からすると比較的モダンな動向が背景にあったといえる。

AAの解説部分で、AA表示用フォントはMS P ゴシックがデファクトスタンダードだったと書いた。MS P ゴシックがない環境でAAを正しく表示させるためのフォントの開発は、Textar Fontからさらに遡ることができる。ここからは、MS P ゴシックと、そのAA表示用代替フォントの歴史を見ていこう。

改めて、MS P ゴシックとは

そもそも、MS P ゴシックとはどういうものだったのか。

MS P ゴシックとは、Microsoft Windows日本語版に搭載されている和文フォントのことだ。名前の通り、ゴシック体である。

MS P ゴシックは、MS ゴシックのプロポーショナルフォントだ。MS ゴシックは文字幅が一定の等幅フォントであり、MS ゴシックの文字間を調整したフォントがMS P ゴシックである。明朝体としては「MS 明朝」と「MS P 明朝」がある。

MS ゴシックはWindows 3.1日本語版から搭載、MS P ゴシックはWindows 95から搭載されている。Windows 3.1ではプロポーショナルフォントに対応していなかったが、Windows 95がプロポーショナルフォントに対応したことで用意されたフォントだという。

windows 3.1 program manager screenshot img 画像引用:オープンギャラリー:Windows3.1の環境 | OS博物館

Windows 3.1のスクリーンショット。フォントに注目するとMS ゴシックのビットマップがわかる。


システムフォントとしてのMS ゴシック

調べてみると、80年代末から90年代前半の印刷技術、写植、フォント、DTP業界は波乱に満ちていたようで、システムフォントから当時の状況が垣間見えるのが面白い。

当時リョービイマジクス株式会社の顧問だった澤田善彦が、JAGATのサイトに掲載していたコラムシリーズ『フォント千夜一夜物語』を見るとその様子がわかる。

澤田善彦について調べてみると、朗文堂の「タイポグラファ群像」に詳しい略歴があった。不明確な情報ではあるが、朗文堂は「MS 明朝」や「メイリオ」に関わっているらしい。wikipediaなどのページを閲覧してもMSゴシックの制作者についての情報はわからなかったが、朗文堂の関連ウェブサイトをみると米田隆がMS ゴシック体に関与しているという記事があった。

MS ゴシック、MS P ゴシックおよびMS 明朝、MS P 明朝は、リョービイマジクスが写真植字向けに制作した字母をもとに、リコーが作成しているという。

MS ゴシック、MS 明朝シリーズ自体はTrueTypeのアウトラインフォントだが、ビットマップフォントが内蔵されている。これは、低解像度ディスプレイに向けて、文字サイズが小さい場合に文字潰れを防ぎ視認しやすくする目的があった。

7、8dot(5、6pt)では仮名のみ、10、12、13、14、16、18、20pt(7.5、9、10、10.5、12、13.5、15pt)では漢字を含めてビットマップフォントが収録されている。

ビットマップフォントとしてのMS ゴシック

かつて、デジタル日本語フォントはビットマップフォントが主だった。

ワープロや電子組版機、コンピュータの出力装置(ディスプレイやプリンタ)で用いられるフォントはビットマップフォントが主流だった。そこから、80年代を通してアウトラインフォントの開発が進められていくことになる。

コンピュータ業界において転機になったのは、MacintoshによるDTP環境が整備され、普及していったことだ。「WYSIWYG(What You See Is What You Get、画面で見たものがそのまま印刷できること)」を実現するPostScript、TrueTypeが開発されることでアウトラインフォントが主流を占めていくようになった。

Windows3.1日本語版から、TrueTypeのアウトラインフォントとしてMS ゴシックとMS 明朝が搭載されたことは偶然ではない。

Windows 3.0日本語版には、「WIFE(Windows Intelligent Font Environment)」という独自機能が搭載されていた。これは日本語を含む2バイトフォントを管理する機構だ。このWIFEに対応したフォントドライバ(ラスタライザ)を各メーカーが開発することでTrueTypeを含むアウトラインフォントを扱うことができた。日本語に対応したことはアプリケーション環境に大きな影響をもらたした

一方でWindows 3.0日本語版とWIFEには欠点もあった。フォントラスタライザ自体は各メーカーがそれぞれ個別に開発しており、OEM先によって別のフォントラスタライザと対応するフォントを採用していた。これは、日本語入力システムやプリンタードライバも同じだった。OEM先で個別の機能が供給されると、同一機種間で互換性を保証できない。

Windows 3.1日本語版では当初WIFEを搭載すると発表されていたが、結局搭載されなかった。日本語処理環境において、日本語入力システム(IME)と日本語フォント(MS ゴシック、MS 明朝)を標準搭載するようになったからだ。TrueTypeフォントに対応したことで、本格的にアウトラインフォントがWindowsで扱えるようになった。

WIFEと決別したWindows 3.1。"Windows Intelligent Font Environment"の頭字語だが、これでは「離婚した」と表現されても無理からぬ話だ。

インターネットの夜明けとフォント

Windows 95がプロポーショナルフォントに対応したことで、MS P ゴシックが搭載されるようになった。1995年のWindows 95発売は日本においてインターネット普及の契機となった。流行語大賞のトップテンに「インターネット」が入ったのはこの年のことだ。

ここからは、時系列的に簡単に関連する話題を見ていきたい。

cleartypeと徐々に進むディスプレイの高解像度化

cleartype screenshot example img 画像引用:Perey, CC BY-SA 3.0 Unported, via Wikimedia Commons

ClearTypeのサブピクセルレンダリングを模した図。上の"a"は通常のビットマップフォント、下の"b"はClearTypeが機能した場合のビットマップフォント。

まず、2001年10月末に発売されたWindows XPからClearType機能が搭載された。ClearTypeはフォントのスムージング表示技術で、通常のアンチエイジングとは異なり、中間色のスムージングをディスプレイのサブピクセルを用いて行う。

RGBの一セットを単位とする「ピクセル」ごとにアンチエイジングするのではなく、RGBそれぞれの「サブピクセル」を個別に計算してアンチエイジングを行う。ClearTypeがサブピクセルレンダリング技術と呼ばれるのはこのためだ。

フォントとの関係でみると、MS ゴシックなどのビットマップ内蔵フォントについてはClearTypeが機能しない。MS ゴシックなどのプリインストールフォントが忌避されるようになるのはこのことも関係していたのかもしれない。

ちなみに、サブピクセルレンダリングの質感を再現したカラーピクセルフォント「珊瑚」が2024年10月25日に公開されている。ビットマップフォントがノスタルジーの対象になるだけでなく、サブピクセルレンダリング以降の質感もノスタルジーの対象になるのはおもしろい。

AA用フォントの系譜 その1 Mona Font

cleartype screenshot example img 画像引用:Mona Font

Mona Font使用時のスクリーンショット。公式サイトにある「OpenOffice.org 1.0.1 + モナーフォント TTF版」のスクリーンショットから引用。東風フォント代用品(のち「さざなみフォント」と命名)を元にアウトラインした旨が記載されている。

少し時を遡るが、AA用フォントの元祖である「Mona Font」が発表されたのは、2001年02月10日のことだ。

2ちゃんねるのUnix板に作られた「2ちゃんねる用フォント「モナー」」の>>1で、Mona fontのサイトが告知された。Unix板で発表されたことからもわかるように、X Window SystemおよびUnix系の環境でAAを正しく閲覧することを目的として開発されている。

Mona Fontは古川泰之による日本語ビットマップフォント「東雲フォント」を基盤としている。東雲フォントの文字幅をMS P ゴシックに合わせることでAAの表示に最適化して作成された。

東雲フォント自体も豊かな系譜を持つ。古川のLinux Japanno記事をみると、要町フォントやk14フォント、jiskan16を基礎として、MS ゴシックやSolaris/SunOSのsunフォントを参考に開発されたものだという。

すでに見たように、時代はすでにアウトラインフォントが普及していた。Linux Japanの記事によると、古川本人はステップアップとしてアウトラインフォントの制作に取り掛かる。こうして、古川はビットマップの東雲しののめフォントから、アウトラインフォントの東風こちフォントを制作し発表した。しかし、東風フォントは事故に巻き込まれることになる。

2003年、東風フォントを作成する際に元にした、いわゆる「渡邊フォント」が市販フォントと酷似しているとして問題2003年06月18日に狩野宏樹が取り上げスラッシュドット・ジャパンで話題)になったのだ。

slashdotjp-watanabefont example image 画像引用:slashdot.jp | Wayback Machine
東風フォント自体にライセンスの問題はなかったものの、問題の煽りを受け、古川は東風フォントを公開停止してしまう。さらに、すでに渡邊フォントは広く利用されていたため、この事件はフリーフォントコミュニティ全体に打撃を与えた。

Mona Fontは2ちゃんねるのスレッド上で質問や要望を受け付け、コミュニティとの交流を通じてメンテナンスが続けられていた。コミュニティの協力もあり、2003年前半には東風フォントを元にアウトライン化された。

しかし、渡邊フォント問題の影響を受け、一時的にアップデートを取り消す事態となってしまう。こうした一連の経緯もあり、Mona Fontは2003年09月09日を最後に更新が行われなくなった。

AA用フォントの系譜 その2 IPAモナーフォント

ipamona example image 画像引用:IPAモナーフォント | 通信用語の基礎知識

Mona Fontのプロジェクトを引き継ぐ形で生まれたのが「IPAモナーフォント」だ。小林準の手によって2005年04月30日に最初のリリースが行われた。

IPAモナーフォントの元になったのは、情報処理推進機構が配布する「IPAフォント」である。このフォントは、2003年度「オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」採択事業の一環として、株式会社オークニーの「オープンソースGISプラットフォームの開発」プロジェクトの成果物の一つとして開発された。こうした経緯もあり、当初はオープンソース地理空間プロジェクトのGRASS GIS、MapServer、PostGISに同梱される形で配布されていた。

2004年前半に公開されたIPAフォントが高品質な日本語フォントとして広く注目されたのは、2004年07月16日頃からのことだ。2004年07月16日にスラッシュドット・ジャパンで取り上げられ、07月20日から「電子書体オープンラボ」のメーリングリスト上で単独再配布が可能かどうかや、具体的にどんなライセンスなのかについて確認するやり取りが行われている。

IPAモナーフォントも、Mona Fontと同様に字間を「MS P ゴシック」と同じ状態に調整することでAAの正確な表示を目指している。IPAフォントを基盤に、「さざなみフォント」、「モナーフォント」、「M+フォント」を組み合わせている。

IPAフォントの当初のライセンスでは、フォント単独での再配布は認められず、ソフトウェアに同梱する場合のみ再配布が可能であった。これはIPAファイルの派生物にも適用されたため、IPAモナーフォントも「HP Vector Driver」に同梱する形でして配布していた。

IPAフォントの単独配布が開始されたのは2007年10月01日だが、時点では派生物の単独配布はいまだライセンス上認められていなかった。2009年04月20日に状況が変わり、新しいライセンスとして「IPAフォントライセンス Ver.1.0」を適用した「IPAフォントVer.3」が公開されたことで、改変フォントの再配布が可能となった。

IPAモナーフォントの構成要素の一つである「さざなみフォント」は、前述の渡邊フォントおよび東風フォントに関する問題以降、これを代替する目的で開発されたものだ。「和田研フォント」を元にして、当初は「kochi-alternative」、「kochi-substitute」という名称で呼ばれていた。

もともとAA表示用のフォントとして開発されたIPAモナーフォントだったが、MS ゴシックおよびMS 明朝と文字幅が同じであるため、Windowsとの互換性を意識した代替フォントとして利用されることもあった。

これまでAA表示用フォントの歴史をみてきた。調べてみると開発には長い歴史があり、複雑な経緯をもって、様々なフォントと交流するなかでAA表示用フォントが生まれていることがわかる。さらにいえば、こうして生まれたフォントはAA表示という当初の用途にとどまらない利用をされることもあった。

徐々に消えるMS P ゴシック

2006年には、Windows Vistaが発売される。Windows Vista 日本語版には、新しくシステム用フォントとして開発された「メイリオ」が標準搭載された。

低解像度ディスプレイ向けにビットマップフォントを内蔵していたMS ゴシックやMS 明朝とは違い、メイリオはビットマップを持たない。ClearTypeを前提に開発されていることもあり、ある程度高い解像度のディスプレイを使用することが前提となっている。

Windows Vistaから現在のWindows 11に至るまで、MS ゴシックやMS 明朝は収録され続けている。メイリオ搭載以後もUIの一部でMS UI ゴシックは利用されているが、Windows 8で「メイリオ UI」が採用されると、UI上で目にすることはなくなっていった。

ブラウザに目を向けると、Internet Explorer 10まではデフォルトフォントはMS P ゴシックだったが、2013年のInternet explorer 11以降メイリオに変更されている。

Chromeは2015年04月14日にChrome 42の安定版がリリースされ、デフォルトフォントがメイリオに変更されている。

しかし、12月のChrome 47でMS P ゴシックに戻され、再びメイリオに変更されるのは2017年01月25日のChrome 56からであった。2024年08月にはデフォルトフォントがメイリオからNoto Sans JPに変更されている。

振り返ってみて その1

話が長くなってしまった。

現在、個人のインターネット利用環境ではスマートフォンの割合がPCを大きく上回っている。

2023年頃まではウェブサイトの指定でMS P ゴシックが指定されていることも度々あり、ビットマップフォントを目にする機会があった。「価格.com」では、少なくとも2023年06月頃までウェブサイトの一部でこうしたフォントが指定されていた。現在はメイリオに指定されている。

このサイトのフォントにsaitamaarを選んだとき、具体的に何かを意図していたわけではなかった。ビットマップフォントを選ぼうとしてはいたが、そこにこうした前提知識があるわけではなかった。

今回こうしてフォントの使用環境や歴史を調べてみて、あの時感じていたのはある種の喪失感だったのだと気づいた。気づけば無くなってしまっていたインターネットのあの質感。確かにノスタルジーではある。しかし、遊離したアナクロニズムとは少し違う。

振り返ってみて その2

結局、フォントはsaitamaarを使い続けることにした。調べてみて愛着が湧いたからだ。

だが、それだけではない。長い文章になってしまって随分話題をさかのぼるが、もともとフォントを変えたくなったのは、スマートフォンで見たときに「野暮ったさ」を感じたからだった。

saitamaarを含め、AA表示用フォントはMS P ゴシックの文字間を模倣している。MS P ゴシックはWindowsのデフォルトフォントだった。これはAppleの「洗練」ともスマートフォンの閲覧環境からも離れた独特な文脈を持つ。「野暮ったさ」や違和感を感じたのはこうしたことによるのだろう。

しかし、数奇なことに、saitamaarはモバイル端末で使用することを意図して作成されたものだった。AAの正常表示が目的、というひどく限定的な文脈ではあるが。

なんというか、こうしたことにロマンを感じるのはわたしだけだろうか。最初からわかっていたわけではないが、こんな文脈があると知ってしまった以上はそれを引き受けたくもなる。

以前、雑記で2ちゃんねる文化について書いた。そこで、(2ちゃんねる文化について書いた部分と連続しているわけではないのだが)「茶道具」の喩えを引用している。

ここでは深く書くことはしない。茶道具について知りたい人は過去の分を読んでほしい。わたしはこのフォントについて、今、茶道具をみる目で見ている。見ざるを得ない。

そんな感じで、フォントについて調べてみたという話ですた。ノシ

AA用フォントの系譜......?

AA表示用フォントについては「AAHub Fonts」がカタログ化していて見やすい。

AAHub Fontsの掲載フォントの略歴もある程度調べてみたが、じつはgiko2の詳細がわからなかった。

webフォントとして配信されていたらしいがよくわからない。Chrome 52でDirectWriteが無効化できなくしてなって、強制的にでAAがずれる問題が発生した。このときに「patchForAA」なるスクリプトが配布されたようだが、それに関係する可能性がある。ブラウザによってsaitamaarが変色する現象があり、これとも関係するかも。

がすべては憶測なのでよくわからん。だれか教えて。

最後に

途中、この文章を書いていて公開しないほうがいいんじゃないかっていう気持ちになってしまった。

saitamaarのライセンスはパブリックドメインだ。一方で、MS P ゴシックのビットマップフォントと似すぎているという話も目にする。

この文章が多くの人に読まれるとは思っていない。いないが、なにか突っ込んでいけないものに手を触れてしまったような気持ちも、正直ある。

この部分について、書かないほうが良かったのかもしれない。けど、でも、こんな文章誰も読まないかもしれない。謎にめちゃくちゃ長いし。

それに、そもそもフォントやデザインについて詳しくないから、事実誤認があるかもしれない。特にMS ゴシックに書いたあたりは怪しい雰囲気がある。

自分で書くのも何だけど、要するにこの文章はインターネットへの愛が溢れてしまったようなもんだ。

というわけで、最後に言いたいことはひとつだけだ。許してくれよな

更新履歴

2025/10/03 04:20 2025年10月03日深夜(2時頃)に更新して、改めて読み直してみると、日本語がブロークンが部分が多くて読みづらいと思った。

あまり推敲せずにアップしたからなのだが、文字ばかりだし、AA用フォントで字間も開けてないしで形式的な読みづらさもある。気に入らない表現はもう一度改めて書き直すが、とりあえず見出しを細かくつけてみた。

書きっぱなしもよくないし、どうせならもう少しましな文章にしたい。画像を挿入してもいいな。とりあえずはここまで。

2025/10/06 14:40 画像を挿入してみた。一気にweb記事っぽくなってよかった。

おまけ

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